🌿 かえるとほたる

田んぼのそばに、小さな池がありました。

毎晩、一匹のかえるがその池のほとりに座って、夜空を眺めていました。

ある夜、一匹のほたるがふわりとやってきて、かえるのそばに光りました。

かえるは驚いて、思わず聞きました。

「君はどうしてそんなに光れるの?」

ほたるはしばらく考えてから、こう答えました。

「光ろうと思って光っているわけじゃないの。ただ、自分らしくいたら、光っていたの」

かえるはその言葉をじっと胸の中に置きました。

次の夜も、またその次の夜も、ほたるはかえるのそばでふわりと光りました。

かえるは何も言わず、ただそばにいました。

ふたりは特別なことは何もしていません。ただ、一緒にそこにいるだけ。

でも池のほとりは、いつもほんのりと温かく、明るいのでした。

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