田んぼのそばに、小さな池がありました。
毎晩、一匹のかえるがその池のほとりに座って、夜空を眺めていました。
ある夜、一匹のほたるがふわりとやってきて、かえるのそばに光りました。
かえるは驚いて、思わず聞きました。
「君はどうしてそんなに光れるの?」
ほたるはしばらく考えてから、こう答えました。
「光ろうと思って光っているわけじゃないの。ただ、自分らしくいたら、光っていたの」
かえるはその言葉をじっと胸の中に置きました。
次の夜も、またその次の夜も、ほたるはかえるのそばでふわりと光りました。
かえるは何も言わず、ただそばにいました。
ふたりは特別なことは何もしていません。ただ、一緒にそこにいるだけ。
でも池のほとりは、いつもほんのりと温かく、明るいのでした。

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